電波 | そうだったのか！わかる無線通信☆彡

電波法において、電波とは300万MHz（3THz）以下の周波数の電磁波と定義されています。電磁波とは、電界と磁界の波を意味しています。

電波の基本的な性質

電波は波であり、空間的に広がって伝わり、だんだんと減衰していく。
電波(電磁波)は、電界と磁界の波である。
電波が真空中に進む速度は、毎秒30万[km]であり、光と同じ速度である。
電波は遮るものがなければ直進するが、様々な条件の下では反射、散乱、屈折、回折、干渉などを起こす。これは電波の周波数や周りの自然環境、人口建造物によっても異なる。

アンテナに高周波電流を流すと電波が発生します。また、アンテナの特性によって電波の偏りが生じます。これを偏波と呼びます。偏波には直線偏波(水平偏波、垂直偏波)と円偏波(右旋円偏波、左旋円偏波、楕円偏波)があります。

直線偏波：電界の振動方向が常に1つの平面内にある電波
- 水平偏波：電界の向きが大地と平行になっている電波
- 垂直偏波：電界の向きが大地と垂直になっている電波
円偏波：電界の向きが回転しながら空間に伝わる電波
- 右旋円偏波：進行方向に対して右回り
- 左遷円偏波：進行方向に対して左回り

電波は、空間を波として伝わっていきます。波の様子を下記に示します。

この波の山と山あるいは谷と谷の間の時間を周期(単位：秒[sec])と言います。また、1秒間の周期の数を周波数といい、単位をヘルツ[Hz]で表現します。

また、波長は電波の速度を周波数で割ることで求められます。

電波は、周波数帯によって用途が異なります。以下に代表的な例を示します。

名称	周波数範囲	波長	主な用途
超長波(VLF)	3kHz ～ 30kHz	100km ～ 10km
長波(LF)	30kHz ～ 300kHz	10km ～ 1km	標準電波無線航法
中波(MF)	300kHz ～ 3MHz	1km ～ 100m	AMラジオ放送船舶通信無線航法アマチュア無線
短波(HF)	3MHz ～ 30MHz	100m ～ 10m	船舶通信航空通信短波ラジオ放送アマチュア無線
超短波(VHF)	30MHz ～ 300MHz	10m ～ 1m	陸上移動通信無線航法航空通信船舶通信 FMラジオ放送アマチュア無線
極超短波(UHF)	300MHz ～ 3GHz	1m ～ 100mm	携帯電話陸上移動通信無線航法航空通信テレビ放送無線LAN 電子レンジ
マイクロ波(SHF)	3GHz ～ 30GHz	100mm ～ 10mm	衛星通信衛星テレビ放送放送中継携帯電話固定通信無線LAN レーダーアマチュア無線
ミリ波(EHF)	30GHz ～ 300GHz	10mm ～ 1mm	レーダー衛星通信固定通信電波天文
サブミリ波(THF)	300GHz ～ 3THz	1mm ～ 0.1mm	電波天文

余談ではありますが、電磁波にはさまざまな種類があり、下記のようなものに使用されています。