資格取得までの流れ
アマチュア無線技士(第4級や第3級)の資格を取得するには、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、アマチュア無線技士のための無線従事者免許取得の流れ及び費用について解説します。講習会ルートと国家試験ルートで若干の違いはありますが、基本的な流れは以下のようになります。
Step ① 講習会 or 国家試験 申込
- 講習会ルートの場合:
JARDやQCQ企画、無線従事者養成センターなどの講習会日程を確認し、公式サイトや郵送で申し込みます。 - 国家試験ルートの場合:
日本無線協会のWebサイトで試験日程を確認し、申し込みます。インターネットまたは郵送で手続きが可能です。
Step ② 講習会受講 or 独学で勉強
- 講習会の場合:
指定された会場で座学形式の講義(法規・無線工学)を受けます。受講期間は第4級アマチュア無線は2日間、第3級アマチュア無線は1日です。テキストは申込時または当日に配布され、講師の解説に沿って進むため、初心者でも安心です。 - 独学の場合:
自分で市販のテキストや過去問題集、eラーニングなどを使って学習します。出題範囲は決まっているため、効率よく勉強すれば短期間でも合格を狙えます。
Step ③ 修了試験 or 国家試験受験
- 講習会の場合:
受講の最後に実施される修了試験を受験します。問題数は少なく、講習内容をしっかり聞いていれば高確率で合格できます。 - 国家試験の場合:
日本無線協会が実施するマークシート形式の試験を受験します。出題は法規と無線工学から計30問。各科目60%以上の正答で合格となります。
Step ④ 合格 → 無線従事者免許申請
試験に合格したら、総務省へ「無線従事者免許証」の交付申請を行います。
- 申請には顔写真(縦3cm×横2.4cm)1枚と、免許申請手数料(1,750円)が必要です。
- 講習会の場合は、受講団体がまとめて申請してくれるケースが多く、手間が省けます。
- 国家試験の場合は、自分で申請書を作成し郵送する必要があります。
Step ⑤ 約1カ月後に免許証が届く
申請が受理されると、約3〜4週間後に「無線従事者免許証」が郵送で届きます。これで正式にアマチュア無線技士として活動できるようになります。
無線従事者免許取得の費用比較
アマチュア無線技士の資格は、取得方法(独学、講習会)によって費用が異なります。ここでは、独学+国家試験の場合の費用および、3級と4級の講習会費用をまとめて比較します。
独学+国家試験
自分で教材を用意し、日本無線協会が実施する国家試験を受けて取得する方法です。コストを抑えたい人はこちらが良いです。
項目 | 費用の目安 | 内容 |
---|---|---|
教材費 | 1,000~2,000円 | 市販テキスト、 問題集購入費 |
国家試験受験料 | (第四級)5,100円 (第三級)5,400円 | 日本無線協会から申し込み |
免許申請手数料 | 1,750円 | 合格後に必要 |
合計 | 8,000~10,000円 |
第四級アマチュア無線技士講習会
全国で定期的に開催されています。受講日数は2日間になります。
運営団体 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
JARD | 25,950円 (18歳以下) 13,850円 | 講習会は全国で行っている。 詳細: JARD HP参照 |
QCQ企画 | 25,950円 (20歳未満) 17,150円 | 講習会は全国で行っている。 詳細: QCQ企画 HP参照 |
無線従事者 養成センター | 18,800円 (18歳以下) 10,000円 | 講習会は2か所のみで実施 東京(巣鴨)/大阪(新大阪) |
(2025年5月9日 現在)
🔸 ポイント:
- 無線従事者養成センターが最も安いが、講習会会場は東京と大阪のみ
- 短期間で取得したい方におすすめ
- 申請手続きも一括で対応してくれるため手間が少ない
第三級アマチュア無線技士(3級)講習会
4級をすでに持っている人向けの講習会となります。受講日数は1日のみです。
運営団体 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
JARD | 14,950円 | 講習会は全国で行っている。 詳細: JARD HP参照 |
QCQ企画 | 16,050円 | 講習会は全国で行っている。 詳細: QCQ企画 HP参照 |
無線従事者 養成センター | 10,000円 | 講習会は2か所のみで実施 東京(巣鴨)/大阪(新大阪) |
(2025年5月9日 現在)
🔸 ポイント:
- 無線従事者養成センターが最も安価だが、会場が東京と大阪のみ。
- いずれも免許申請手数料(1,750円)込み
🔸 ここまでが資格取得の完了までの流れです。
この後、無線機の購入や「無線局の開設申請(コールサインの取得)」に進むことで、実際にアマチュア無線を楽しめるようになります。
コメント